2008年9月25日木曜日

小泉元首相の引退表明……そもそも「改革」を中途で投げ出すべきではなかった!

こいつはショックなニュース:
asahi.com:小泉元首相、今期限りで引退 次期衆院選には出馬せず - 政治
なんともいい加減だ。散人の恐れていたこと。数日前にこんなことを書いたばかりだった:
Letter from Yochomachi (Blogger): 9/12 Today マラトンの戦い (BC489)……奇しくも小泉自民大勝利の日(2005): "このマラトンの戦いの日に、小泉自民党も「われ勝てり」と言うことになった(2005年の郵政民営化選挙)。ご同慶の至りであったが、なんのための勝利かということが重要。戦争だったら勝ってしまえばそれで終わりだが、選挙は兵隊数の決定にしか過ぎない。増えた兵隊を使って、弱った敵を徹底的にやっつける本当の戦争目的を貫徹すべきであった。しかしご存じの通り、小泉改革は中途半端に終わり、続く安倍、福田には全くやる気がなく、大っぴらなサボタージュが続いた。小泉純一郎は、マラトンの戦いでの兵士ペイディピアデスのように、「われ勝てり」と叫んで息絶えてしまったのであった。"
改革が自分の信念であったなら、ボロボロになるまでその信念を押し通すべきではなかったのか。

大将が勝手に戦列を離脱したおかげで、ニッポンでは既得権集団が「我が世の春」を迎えている。あくどいバラマキ型の利益誘導は今や大っぴらに行われている。マスコミや一般国民はそれを抑えるどころか「格差是正」のスローガンに大合唱することで、知らない間に今までたらふく食って肥え太った自称弱者の利権集団が更に己の私欲を追求することを応援している。イナカ利権集団と一貫してその宣伝塔であったNHKの「我勝てり高笑い」が鳴り響いているようだ。

この大将(純一郎)はもともと自分の美意識だけが大切でニッポンのことなんか考えていなかったのではないか。それともニッポンの利権集団のあまりの強大さに早々と戦いを継続する戦意を消失したのか。

いずれにせよ、日本はいわゆる「ニッポン」のまま継続することになった。とてもよかったと思う人が多いのは、日本のためにとても残念である。

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

卑怯と言うか残念な事です。支持者ではありませんがぼろぼろになるまでやるべきですね。

Unknown さんのコメント...

同感です。郵政民営化なんかはどうでもよかった(小泉は手段と目的を取り違えていたと思う)。やっつけるべき本当の敵(ノーソン既得権集団)があまりにも強力なので「とりあえず御しやすい相手」で満足したとしか言いようがない。それが小泉改革の実態です。

匿名 さんのコメント...

最初は地位に固執せずいっそ潔いと思いましたが、次に「次男を後継に指名」と聞いてしらけました。
これが正体か。という感じです。

匿名 さんのコメント...

問われているのは有権者の姿勢でしょう。今、日本では明確になっているのは「都市対農村」の対立軸です。むしられる一方の都市住民の農村ヒャクショウに対する怒りが、あの怒涛のような小泉支持という形で現れたのです。小泉の去就なんて、この際、どうでもいいことです。政治の天才小泉純一郎が到達した着眼点をつかめる政治家があらわれるかどうかです。この勇気ある政治家が現れれば、彼らは都市住民の怨念をバックに破竹の進撃を再開できるでしょう。

Unknown さんのコメント...

おや、塩津計。生きていたのか。どうしたのかと思ってたよ。